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講師の仕事

Imgp8576森林インストラクター会の講座の講師の仕事で印西のフィールドを歩いて来ました。自分辞しては珍しく大人の方を対象とした講座で、35人の方とアシスタント役に5人の森林インストラクターを加えた大人数での講座になりました。(写真は制服代わりのネイチャーガイドベスト、大分似合ってきたかな?)


Imgp8586講座は昔ながらの里地里山の広がるエリアと近代的な都市、造成中の工業団地がパッチワーク状に点在するフィールドで行いました。
マニアックな層が多いと聞いていたので、個々の植物を観察する内容では面白くないだろうと、フィールドの特徴を生かした内容で組立てました。

人数の都合で班の引率も引き受けた関係でほとんどの方と直接お話する時間が取れなかったのが残念でしたが、要所要所で想いを伝える時間が取れたのでまぁ、良しとしましょう。
一旦、講座を締めた後に自由参加で草深の森を散策しようとしましたが、歩き始めてすぐに冷たい風が吹き始め遠く雷の音まで聞こえてきます。
そう言うわけで早々に森の散策を切り上げ、参加者をバス停まで送り届け一息付いた途端に雨が降出しました。ぎりぎりセーフ。(笑)

せっかくなので講座で配った資料の一部を載せます、大体こんな内容の事を見てもらい、聞いてもらいました。
どれだけ参加者の心に響いたかは。。。わかりませんが、森林インストラクターらしい視点でフィールドを見る事が出来るようになってきたかな~と思っています。

以下、転載内容です。


千葉ニュータウン周辺は、高層マンションや巨大ショッピングモールが建ち並ぶ現代的な都市と谷津田や農地などの伝統的な景観がパッチワークの様に点在する地域です。
この地域は伝統的な里地里山の5つの要素「水田」、「里」、「斜面林」、「畑地」、「平地林」に加え、「都市」という新たな要素の加わった21世紀の里地里山という見方も出来るのではないでしょうか。

この地域では物流などの拠点として大規模な工業団地の造成が進んでいます。
現代の土木技術は、急斜面に守られ残されてきた斜面林にさえ手を加え、谷を埋め新しい土地を生み出していきます。
人々の無関心と生活の豊かさを追求し続ける現代の風潮は、季節ごとに様々な恩恵を与えてくれた自然をかつて無い危機にさらしています。
工業団地で生産され、配送される多くの品物によって私たちの豊かな暮らしは支えられ、これらの品物無しに今の生活は成り立ちません。
このような生活を送るわたし達にこの大規模な開発を批判する事が果たして出来るのでしょうか?

私たちの暮らしを支えるために失われる自然がある一方、多くの人々の努力によって守り続けられる自然もあります。
草深の森は、可能な限り森に手を加えず整備された都市自然公園です。
この森は小学校などの体験学習のフィールドとしても活用され、数百種類に上る植物やノウサギやアカネズミなどの小動物が暮らす自然豊かな森です。
整備開始から10年近く経ち、草深の森は生物多様性を守り、環境教育の拠点として地域に欠くことのできない森へと育っています。

この対照的な2つのフィールド、失われ行く森の姿と市民の森として育つ森の姿を比べることで、これからわたし達が進むべき未来へのヒントが見えてくるのではないでしょうか。
今日一日春風に吹かれ歩くなかで皆さんお一人お一人が何かを得て、日々の生活の中へ持ち帰ってもらうことができたのならば、こんな素晴らしい事はないと願っています。 

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