Growthring Leatherworks

特別な物より普通の物。 華やかさは無いけれど大切な物。 毎日使う物だからシンプルで機能的に。 長く使う物だから丈夫に。 そして、もしものときは修理できるよう。 暮らしの中に溶け込み、使うほどに馴染んでいく。 命あったものを形に変えて。 そんな思いを込めて、ひとつひとつ。



こんな思いとこだわりで制作しています。

●素材
国内のタンナーの手による牛革を中心に制作しています。 植物性タンニンでなめされた革は使うほどに色艶を増し、使う人の癖を反映させ一つ一つ違う表情を持ったアイテムへ成長していきます。 革の表情を活かす染料染めのものを多く扱っているので、使用上問題のない程度の傷や染みなど含まれる場合もあります。 本来ならそういう部分を除いて制作すべきかも知れませんが、わずかな欠点のために使えない素材を出すことへの疑問から耐久性に難のある場合を除きそのまま使用しています。(目立たぬように工夫します)


●縫製
蜜蝋を塗った麻糸を2本の針で縫い上げる昔ながらの手縫いの技法で仕立てています。 ミシン仕立てのものは一箇所の糸のほつれが全体に影響してしまうこともありますが、手縫い仕立ては一箇所切れたとしてもそれ以上広がることなく修理もしやすいものです。 ただどうしても時間のかかる作業のため数をこなす量産仕事には向かないのですが、多品種少量生産のような場合には返って小回りが利くんじゃないかなと思っています。


●金具
丈夫でエイジングも楽しめる真鍮製の金具や落ち着いた色合いのアンティーク加工の金具を好んで使っているので、きらきらとした雰囲気は出ませんが落ち着いた雰囲気を好まれる方には喜んで貰えるかなと思っています。 一般的なクロムめっきの金具も少しずつめっきが薄くなり、輝きが鈍くなっていく良さもあるので甲乙つけがたいところです。


●制作
設計から一人の作り手が一貫して制作しています。 会社勤めの傍らの制作ということと、手づくり市などクラフトフェア向け定番アイテムの制作に偏りがちなのでオンラインの在庫は中々追加できないのですが、受注制作も可能ですのでご相談ください。(ステッチの色変更、金具の色変更などできる物もあります)


●オーダーメイド
既成のものをアレンジするような物であれば対応可能ですが、ゼロから設計するフルオーダーについては難しい状況です。 フルオーダーの場合は制作費の他に図面代も発生してしまうので思われる以上に高価な物になってしまうかも知れませんが、既成の物にはない、”こうしたい”と言う強い思いがもしあるのでしたらご相談ください。


●イベント出店
月に2回程度、都内近郊の手づくり市、デザインフェスタなどのイベントに出店しています。 試作サンプルなど現品限りのアイテムなどオンラインでは出さないものも並べています。


12月以降の出店予定

12月24日(日)&SCENE手創り市 ブース番号10
千駄木 養源寺

9:00-16:00(年内最後の出店です!)

次の予定が決まり次第お知らせいたします。


一部アイテムは通販でもお求めいただけます。
手仕事のギャラリー&マーケット iichi(いいち)

instagramはこちら

instagram

facebookページはこちら

facebookページ


ホームページはこちら

ホームページ

 

2018年2月19日 (月)

上手くなるには

毎日何かしら手を動かす。
それに尽きるのかなと思っています。
だからと言って簡単な物ばかり数をこなしているだけだと、いずれ伸び代は無くなってしまう。
新しい事を考えつつ、今までのものの完成度を上げる反復もしつつ、出来ることの幅と質を上げていく。
言うは易く行うは難し、という事ですね。
 
あと、メーカーさんだったり他の作家さんの品物を見て展開図を想像するのも良い訓練かもしれません。
中には想像も付かないような品物もありますが、基本的なところは大体一緒と言えば一緒。
始めたばかりの頃は私物の財布を研究して部品の形を読み取り、何故そうなっているのか解らないまま作り始め、出来上がった時に「なるほど!」と腑に落ちたり、そんな事を繰り返すうちに引き出しが増え、出来ることが増えていきました。
 
教室などで基礎から教えて貰っていたら通らない回り道だけど、考える力は大分付いたように思っています。
さて、久しぶりに出展だった鬼子母神の手創り市も無事終わりほっと一息。
作りかけの什器はまとまった時間の取れるときまで後回しにして、次の日曜の出展に向けて準備を進めようと思っています。

2018年2月 3日 (土)

2月の予定

昼間仕事をして帰ってからは家のことをしていると一日の作業時間はなんだかんだと2~3時間取れるか取れないかと言うところです。
 
この持ち時間をやり繰りしながら多い年で年300点前後の品物を製作しています。
個数だけ見るとそこそこの数に見えるけど、1時間に何個も仕上がるような簡単な物から7~8時間かかる物まで含めての個数だから見掛け倒しと言えば、そうなる。
細切れの時間の中で製作しているから、どうしても無駄が多くなってその分製作時間が長めになってしまう様な気がしていて、この辺のことを確かめている意味も込めて、最近は時間を計りながら製作するようにしています。
 
 
1月は引きこもっていましたが、2月からイベント出店を再開します。
2月の予定は、2月18日日曜日の雑司が谷鬼子母神の手創り市、今回はメイン会場の鬼子母神ではなくこじんまりとした大鳥神社会場での出店です。
もう一つは2月25日日曜日の千駄木の養源寺での&SCENE手創り市です。出店する作り手さんとスタッフさんとで蚤の市的な催しもあるのでお立ち寄り下さい。

2018年1月26日 (金)

製作時間

品物ごとに大体この位だろうと感じている製作時間があります。
この位のものなら1時間、ここまで行くと7時間とかそんな具合に。

長い期間作り続けているものは手が慣れていたり、工程が洗練されているから実感よりも短い時間で仕上げられるのは当然としても、思っている以上に時間のかかるものもあり、改めて時間を計りながら作り始めて色々発見があります。
品物の値段を決めるときの目安になるので標準的な工数を割り出す必要は判るものの、逆に迷いが増えて悩ましいです。


さて、二つ折りの財布は長財布と変わらない手間と素材を使う物だと再確認。
物によってはイメージと逆転するなんて事もあると言うことを呟いて今日はお終い。

2018年1月12日 (金)

仕事

この先なくなる仕事、AIに取って代わられる仕事なんて話がいたるところで語られています。
儲かっていても後継者が居ないって理由で工場を畳んでしまう町工場の話、技術を引き継ぐ前に途絶えてしまった技の数々。
そんな諸々合わせてこの先どうなるのだろうと、ふと考えることがあります。

革小物の世界もそれこそ牧場から品物を作る職人・作り手まで日に日に縮んでいるのは間違いなく、作りたくても素材が無い、素材があっても作る人が居ないなんてことが現実の問題になりつつある、そんな印象です。
もっとも、使う人も少なくなっているの感じだからバランスを取っているだけなのかも知れないけど、色々な技術が途絶えてしまうのはもったいないなと思います。

自分のような兼業・小商いレベルの作り手でもこう感じるのだから、メーカーさん、本職の職人さんの感じる危機感はそれ所ではないんじゃないかと。

インスタグラムとかを見ていると、全国に、いや世界中に自分と同じように草の根的に(?)モノ作りを続ける人たちが発信を続けていて、大きなメーカーに集約していたモノ作りが、先祖帰りするように個人の手に戻って来ているんじゃないか、
そう感じる今日この頃。

2018年1月 5日 (金)

年が明け

年が明けたからといって何かが変わることも無く、今日もチクチク針仕事。
昨年中にラインナップの整理も進み大分スッキリしてきた所で、改めてどう攻めていこうかと考えています。

イベント用の什器の部品にクランプを買ってきたけど、一つの店では必要な数が揃わず日を改めて別の店に買いに出たけど、その手間を考えたら初めから通販を使うほうが便利だったのは間違いない。
欲しがる物がニッチなものばかりなせいか、本当に店に無いのかは解らないけど、いわゆる都市部に住んでいても買い物に困るようになってきたような気がします。

今年最初の制作は自分用に欲しかったミドルサイズのお財布の試作からスタート。
オーソドックスな構成で企画しているので特に難しいところも無く順調に完成。
全体に余裕のある造りなので仕舞うものにもストレスがかからず、携帯性も良いのでこのまま仮生産に入っても良さそうな感じだけど、さてニーズはあるだろうか。

他の品物に合わせてプレーンなデザインで作ってみたけど、程よい塩梅でまとめていくのは案外難しいといつも思っています。

2017年12月28日 (木)

時間

別に仕事を持ちながらの活動だから一日3~4時間の作業時間(制作、発送、企画のための時間)の持ち時間を使い月に80~100時間位が革小物屋さんとしての持ち時間。
この位の持ち時間だと作業に逃げがちで、物作りの周辺にある物事から目を背けてしまう。(見なかったふり&先送り)
 
年明けは少し時間が取れそうだから一つずつ片付けてスッキリさせようか。

2017年12月24日 (日)

新しい物

この時期になると考えるのは二つ折りの財布のこと。
何かこう、定番として長く作れるような物をと思いながら試行錯誤を続け、ようやく去年試作した物が量産していると言って良い個数(自分としてはだけど)を作らせて貰え、定番品として定着しつつある感じです。
 
それでもまた考え始めているのは、単純に二つ折りの財布は難しく頭の運動になるから。
今年は少し方向を換えてロング、ミドル、ショートと3サイズの基本形を揃える感じで、今のラインナップに無いミドルウォレットのサイズ感の財布を考えていて、隙間の時間にぼんやりと構想を練っています。
本格的な革財布を初めて買ったときの大きさがミドル位の大きさで、携帯性と収納力のバランスがよく気に入っていたっけ。
そのときの財布の表にはブライドルレザーが使われていてイメージ的には良いものではあるのだけど、表面に刷り込んだワックスが革の欠点を隠してしまうからちょっと見ただけでは良し悪しが判断できないのがちょっと怖い素材。
そんな素材を使った財布をひと夏ボケッとに入れて使っていたら、汗を吸い鳥肌が立ったように毛穴が目立ち始めだんだんと使うのが嫌になってきた。
今思えば鳥肌のようなブツブツを少しでも目立たないようにしようと、あれこれ手を尽くした後に結局使うのを諦めた悔しさが革製品を自分で作るようになったきっかけの一つだったのかも知れない。


放置気味だったブログの更新頻度を上げようと日記的な内容であれこれ書くようになったのは良いけど、気分で変わる文体がちぐはぐな感じが気になってしまう。
そのうち書きなれてくれば落ち着くところに落ち着くのだろうか。

2017年12月15日 (金)

聞かぬが花

ものすごくカジュアルに、気軽にフルオーダーを持ちかけられることがあります。
基本的に既存の品物の色違いや微調整で済む範囲の物だけ受け付けフルオーダーはやんわりと断ってます。
 
なぜか?
それは工賃がかかりすぎて買ってもらえる値段に収まらないから。
実際の制作時間と材料分のコストは既製品と大きく変わらなくてもイメージを掬い上げるヒアリング、デザイン原案から設計までの制作前段階の形として目に見えない部分にかかる時間がどの位かかるかがまず判らない。
だからしっかり計算すればするほど、既成の物の2倍3倍4倍と高くなってしまうと言うところを理解して貰えることはほぼ無く、順に説明していく途中で物別れに終わることが殆ど。(そしていやな顔されることもある)
 
定番品として展開できるものや応用できる物であれば、開発費をゆっくりペイしていけば良いので安く済ませることが出来ても、フルオーダーの場合って応用の利かない特殊な要望が殆ど。
万が一条件が揃ったとしても次は自分の制作時間に限りがある中で出来るかというそもそもの話に行き着く。
 
自分のようなスタイルで制作していて、フルオーダーまで受け付けている人の仕事の仕方に興味はあるけど聞かぬが花、だろう。

2017年12月12日 (火)

周回遅れ

物持ちの良いほうだと思っていて、身の回りの物の中には10年20年近く持っているものや、中には中学生の頃から持っていたり、あれは確か小学校の卒業記念品でもらったハサミなんてものも残っている。

古くなっても用が足りるとか、流行廃りの無いものであったりする物ばかり選んでいるので、23か24の頃に買った本物と何も変わらないレプリカのMA1なんか何週か周って流行の最先端みたいになっている。
周回遅れになっている内に誰が先頭だかわからなくなってしまったと言うところだろうか。

2017年12月 9日 (土)

ちょっとしたこと

同じ形のものを作っていても材料の取り方や作り方は、その時々の技術に合わせて進歩している。
材料に無駄ので易い分割の仕方や、リズム良く菱目を打てないような分割の仕方を見直して作りやすくすることでスムーズに作れるようになって来た。

教室に入ったり、師匠を見つけて弟子入りしたりするような誰かに教わる経験が無いまま試行錯誤を重ねているので、回り道が多いし、正解だと思ったら袋小路に迷い込んでいるようなことは日常茶飯事。
でも、そんな迷走の中で思いがけず答えに出会ったりしながら、少しずつ良い物が作れるようになって来た。
まだまだではあるけど、前に進んでいる手応えは感じている。

ちょっとしたことが上手くいって良い気分になれるのは遠回りしているからだと思っているけど、たまには少し楽をしたいと思ってしまう。

«だらだら風邪

最近の写真